<大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇23日◇エリエールゴルフクラブ(6,428ヤード・パー72)>

 国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」の最終日。3位タイからスタートした賞金ランク1位のアン・ソンジュ(韓国)は8位タイに後退したものの、ランク2位のイ・ボミ(韓国)が2位タイに入れなかったため、3度目の賞金女王に決定した。

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 クラブの契約メーカーが変わり、新たなスポンサーもついた今シーズン。4月の「ヤマハレディース」で今季初勝利を飾ると、5月、6月も1勝ずつ挙げて賞金ランク首位に。3度目の賞金女王へ向け快走していた。

 だが、そんな順風満帆のアンにトラブル。7月に出場した海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」で手首を負傷。帰国後、痛みを我慢して試合に出場し続けたが、痛みが限界に達し「ニトリレディス」をスタート前に棄権。次の試合出場まで一ヶ月もかかってしまった。

 なんとかツアーに復帰したものの、毎日痛み止めの注射を打ちながらラウンドという満身創痍の状態。だが、復帰戦となった「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でいきなり3位タイに入ると復帰3戦目の「スタンレーレディス」では早くも優勝。賞金ランクも1位に返り咲いた。さらに翌週の「富士通レディース」では菊地絵理香、横峯さくらとのプレーオフを制し2週連続の優勝を果たした。手首を痛めている状態でも高い技術で他の選手を圧倒した。

 シーズン終盤となり周りからの賞金女王への期待が高まった。だが、そんな周囲とは裏腹にアン自身は不安でいっぱいだった。単独2位となった「マスターズGCレディス」以降、手首が痛みが強くなり、クラブも振れない状態に。不安が納まらず「今、賞金女王になったから話せるけど、とても辛くて毎日泣いていた」という。そして、そんな不安はショットへ伝染、さらに得意のパットまで悪影響を与えた。

 そんな状態でもアンはなんとか予選を突破し続け賞金を加算し続けた。そして今大会では8位タイでフィニッシュ。過去の2回と同じように、最終戦を待たずしてマネークイーンの座に輝いた。

 以前「3回賞金女王を獲ったらゴルフをやめようと思ってる」と話していたアンだが、来年も続けるようだ。「自分の目標は20勝なので、それを達成していないので頑張りたい」と新たな目標に照準を定めている。今季3勝を挙げている成田美寿々が「一緒にプレーしていても、いる場所が違う…と感じました」という絶対女王が、来年も国内女子ツアーを牽引しそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>