<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇16日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)>

 2日連続の裏街道最終組でスタートした石川遼は、1イーグル・1バーディ・2ボギーの“71”で回り、トータル5オーバー60位タイでフィニッシュ。これまでプロ転向以降トップ10を外してこなかった、大得意コースで今年は下位に沈んだ。

石川遼、浮上ならずも「収穫」 レジェンドとの18ホールに光
 それでも、2つスコアを落として迎えた18番パー5ではピン左6メートルに2オンしてバーディを奪取。さらに、後半6番パー5で約238ヤードのセカンドをピン右奥3メートルにつけてイーグルを奪って見せた。「毎ショットあれくらいピリッとした感じが欲しかったですね」と満足はしていないが、優勝争いの真裏でのラウンドについて回ったギャラリーに見せ場は作った。

 大得意大会での停滞の原因を石川は「スコアにつなげようとする気持ちが足りなかったのかもしれない。もっとガツガツしても良かったのかも」と表現した。08年のプロデビュー以降、日本での戦いは常に優勝をめざし、カップだけを見つめて“ガツガツ”戦ってきた。しかし、本格参戦3年目を迎えたPGAツアーでは、その貪欲な姿勢が必ずしも結果につながらないことを思い知らされた。

 「日本では1打でも少なく回ろうとしていたのが、PGAツアーに行ってからは1打でも“多く打たない”ゴルフをしなければいけなくなった。それは日本ではやっていなかったこと」。2度の優勝を飾った2012年大会までのように攻めていくのか、PGAツアーで培ったマネジメント力で攻略していくのか、「半端な判断が多かった」。ゴルフが成熟したがゆえの迷いは、そのままショットの乱れにつながった。

 ただ、今大会で結果を出せなかった悔しさの一方で次週への楽しみもある。「ダンロップフェニックス」が開催されるフェニックスCCは、2008年に2位に入っているもののその後は思うような結果を残すことができていない苦手コース。「難しいイメージがあるし、3年前の自分は通用していないコース。今どこまでできるか楽しみ」。宮崎でのビッグイベントへモチベーションはいっそう高まった。

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