<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目◇15日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)>

 大本命とも目されていたバッバ・ワトソン(米国)が大失速で上位から姿を消したムービングデー。60位タイギリギリで予選通過を果たした、今大会過去2度制覇の石川遼もムーブアップはならず。2バーディ・4ボギーの“74”で2つスコアを落としトータル6オーバーの64位タイに後退した。

石川遼がはまった悪循環 好相性大会でギリギリの予選通過
 この日は朝の練習場でエースドライバーのフェース面にひびが見つかり、急きょバックアップのヘッドに差し替えるなど、スタート前にややばたついた。「シャフトとグリップは同じでヘッドだけ差し替えました。テストはしていたので、問題なかった」と影響はなかったものの、スコアは伸び悩んだ。

 1つスコアを伸ばして迎えた18番パー5。3打目でグリーン右手前の池からウォーターショットを試みて名物ホールの歓声を誘ったが、水しぶきとともに打ち出されたボールは2段グリーンを上りきらず手前グリーンエッジに戻った。4打目のアプローチも寄らずこのホールをボギー。「ミスが多いのでコースが難しく感じる。上位でやっている時には出ないようなショットがあるので、納得ですねこの順位は」。後半も2つ落とし下位に沈んだまま3日目を終えた。

 だが、苦しいラウンドを終えてもその表情に暗さはない。この日は今大会3度制覇の中嶋常幸とラウンド。ホールアウト後には中嶋に呼び出され、練習グリーン上でなにやら話し込んだ。内容は「(中嶋さんから)世間話ということにしておけと言われました(笑)」と明かさなかったが、「今日は中嶋さんとプレーできたのが一番の収穫。“心配していたけどそんなことないじゃないか”と言っていただきました」とレジェンドとの18ホールは濃密なものだった。

 明日も裏街道の最終組からのスタート。石川の目から光は消えていない。「今日も最終9番ではティショット、セカンド、パッティングと良い球を打てた。どの順位にいてもこれを続けていくことが大事」。連戦の疲れも、ない。優勝争いから遠く離れても、進むべき方向はしっかりと視界にとらえている。

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