<ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 初日◇23日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)>

 「今年は一度諦めたんです」と6バーディ・ノーボギーの6アンダーで初日首位に立った矢野東から思わぬ言葉が飛び出した。「三好(東海クラシック)で、今まで自分の取り組んできたことを諦めた。一回リセットしました。」

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 今季は惨憺たる成績の矢野。ここまで予選落ちを繰り返し、12年間賞金ランキングによるシード権保持をしてきたが、現在賞金ランキング90位と低迷。「出口が見えず、今までの自分では先がない」と苦しんでいた。そして「もうシードのことよりも、もっと先を見据えて大胆に改造していくしか道はないと開き直りました」。

 冷静に自分を見つめ直し、コーチの内藤雄士氏とともにスイング改造に着手。具体的にはインパクトポイントの改善に取り組んだという。インパクトポイントがもともと体の真ん中のイメージだったが、それを左サイドで球を捌こうと30センチ左へ変えた。「今まではリストワークの感覚重視で、インパクトポイントが一瞬だった。だから左右どちらのミスも出ていた。インパクトゾーンを長くしたかったんです」。着手し始めた東海クラシック以降、2試合連続で予選通過。成果は徐々に出てきていた。

 そして迎えた今大会。この日は朝から雨風が強く、「4番アイアンで160ヤードしか飛ばなくて大変な一日になる。チャンスにつけるのは難しいかな」と感じていたが、前半はピンチを凌ぎ1バーディ・ノーボギー。この粘りが最後のバーディラッシュへと繋がった。

 後半では13番でバーディを先行させると15番から怒涛の4連続バーディーを奪取。スイングにはまだ違和感を感じているそうだが、堂々の首位発進を決めた。「今日のスコアは出来すぎ。こんなに早く結果が出るとは。先を見据えて大胆な改造をしている最中。気持ちよくラウンドなんてできていません。でも今日みたいなコンディションで6アンダーを出せるんですから、いい方向に向かっているんじゃないですか」と手応えを掴んだ。

 復活への小さな光を、確かなものにすることができるかは明日以降の結果にかかっている。

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