<日本オープンゴルフ選手権競技 最終日◇19日◇千葉カントリークラブ・梅郷コース(7,081ヤード・パー70)>

 世界ランキング2位のアダム・スコット(オーストラリア)フィーバーに沸いた今年の日本オープン。世界ランク2位のマスターズチャンピオンは4日間で29,142人を集めたギャラリーの熱狂だけでなく、選手間にも多くの印象を残した。

アダム・スコット、賞金を全額寄付 最後まで貫いた紳士な行動
 スコットがコース入りした水曜日に練習場で隣になった谷原秀人は弾道計測器の数値に注目。トラックマンと呼ばれるツアープロ御用達の計測器はシビアに数値が出ることで知られるが、スコットは毎スイング50m/s中盤を安定してマーク。これには「ヤバい。この数字はすごい」と度肝を抜かれた。予選ラウンド同組の藤田寛之も「相変わらずスゲーなと。オーガスタではこうじゃないと」と変わらぬショット力に目をむいた。

 一方で決勝ラウンドを同組で回った2人はまた違った印象を語った。3日目に同組になった塩見好輝は「全部シンプルにゴルフをしている。球を大きく曲げたりはしないで、ボールを真っすぐ飛ばして簡単に考えている」とスコットとのラウンドを振り返る。最終日を同組で回った50歳・田村尚之も同様に自らの意見も交えて説明した。

 「コースにもよるんだろうけど、特別スピンをかけたりとか抑えてとかはしていない。日本の選手の方が、なんだかんだ言って、考え過ぎている。シンプル・イズ・ベストですよね」。基礎体力の差はあれど、世界のトップになればなるほど考え方はシンプル。タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイしかりだ。

 だが、そのシンプルな考えを体現できるのがトッププロたるゆえん。田村は続ける。「シンプルというのがなかなかできない。試合になると風とかライとか色々考えておかしくなってしまう」。今大会はスコアこそふるわなかったものの、スコットのプレーには世界のトップで活躍し続けるためのヒントがたくさん詰まっていた。選手がそれを体感しただけでもスコットが日本オープンに出た意味がある。

ギャラリー数
4日間合計:29,142人
1R:4,587人
2R:5,154人
3R:8,638人
FR:10,763人

<ゴルフ情報ALBA.Net>