<スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日◇12日◇東名CC(6,561ヤード・パー72)>

 女王レースの大本命がサンデーバックナインで強さを見せつけた。国内女子ツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」の最終日。8アンダー3位から出たアン・ソンジュ(韓国)が6バーディ・ノーボギーの完璧なゴルフで逆転優勝。今季4勝目を飾ると共に、賞金ランキングで首位に返り咲いた。

LIVE PHOTOで「スタンレーレディス」を振り返る!
 最終日のアンは3番ホールでピン奥3メートルのパットを沈めてバーディ先行。さらに8番パー5もバーディとして、フロントナインは2アンダー“34”。着実にスコアを伸ばしてみせたが、同じ最終組をラウンドする首位の李知姫(韓国)も8番からの連続バーディで同じ2アンダー“34”をマーク。フロントナインでその差を詰めることができず、バックナインに入った段階では李とは4打の開きがあった。

 「諦めていなかったけど、そこまでは2位でもいいかなと思っていた」。ノーボギーの完璧なゴルフを展開する李の前に、さすがのアンも逆転への糸口をつかめずにいたが、転機となったのは12番ホール。ここまで完璧なゴルフを続けていた李がこの日初めてのボギーを叩いたのだ。アンも40ヤードのアプローチを残すピンチを招いたが、それをピン奥1メートルに寄せてパーセーブ。李まで3打差に迫ると、続く13番ではアンの10メートルのバーディパットがカップに沈んだ。これで両者の差はわずかに2打。終盤にきて、試合がついに動き始めた。

 勢いに乗ったアンは止まらない。続く14番では2.5メートルのパットを沈めて連続バーディとすると、優勝争いのプレッシャーからか、15番では李が痛恨の3パットボギー。ついに1打差まで詰め寄ると、16番パー3ではアンがティショットをピン右2メートルに寄せてバーディとし、この時点で李と並ぶ首位タイに躍り出た。

 そして迎えた最終18番パー5では、サードショットをバンカーに打ち込んでボギーとした李に対し、アンはきっちりピン奥1.5メートルに寄せてバーディ締め。女王の強さを見せ付ける圧巻の大逆転劇で、アンが今季4度目の栄冠を手にした。

 「手首が痛くて試合に出られない時もあって悔しい思いをしました。韓国で試合を見ていて、早く試合に出たいと思いました」。今季のアンは開幕から安定したゴルフを展開し、6月までに3勝をマーク。賞金ランクでも1位を快走し、3度目の賞金女王奪取へ突き進んでいたが、7月に出場した海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」で手首を負傷。8月の「CAT Ladies」からは約1ヶ月間のツアー欠場を余儀なくされた。

 しかし、復帰戦となった「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でいきなり3位タイに入ると、続く国内女子メジャー「日本女子オープン」でも4位。まだ怪我は完治せず、痛み止めを服用している状態だが、アンらしい強いゴルフを披露。そして今日、怪我の影響など微塵も感じさせない圧倒的なゴルフで復帰後初勝利。「こんなに早く勝てると思っていませんでした。すごく嬉しいです」とこの日の勝利を喜んだ。

 今大会の優勝賞金を加算して、ランキングでも再び1位に浮上。2011年以来となる3度目の賞金女王戴冠も現実味を帯びてきたが、アンは「今のところは考えたくありません。賞金女王のことを考えると、自分のゴルフができなくなります。今は自分の好きな攻めるゴルフをしていきたい」とコメント。これから賞金女王レースも佳境に入っていくが、アンはあくまでも女王の座は意識せず、自分のゴルフに集中して1試合1試合を戦っていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>