<日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ 2日目◇10日◇サミットゴルフクラブ(6,878ヤード・パー72)>

 “完全燃焼”へ。シニアメジャーでジョーがきた。「日本プロゴルフシニア選手権住友商事・サミットカップ」の2日目。1アンダーの37位タイからスタートした尾崎直道が7バーディ・2ボギーの“67”で5つ伸ばし、トータル6アンダーの10位タイに浮上した。

「日本プロシニア住友」2日目の結果はリーダーボードから!!
 だが、好スコアとは裏腹に、尾崎は苦しい心境を吐き出した。レギュラーツアーとシニアツアーを掛け持ちして戦っている今シーズン。シニアではコマツオープンで兄・健夫と優勝争いを繰り広げるなどして賞金ランク8位につけているが、レギュラーツアーでは先週の「トップ杯東海クラシック」まで7試合連続予選落ち(1試合途中棄権)。苦境の真っただ中にいる。

 自ら選択した道とはいえ「両方やるのは大変。グリーンのスピードも違うし、春の連戦は肉体的にもしんどかった」と体は正直だ。さらにレギュラーで打ちのめされた記憶は、シニアに来ても暗い影を落とす。「ショートゲームのイメージが弱気。レギュラーであれだけ予選落ちしたら気持ちが前に向かない。予選通過したり、たまに優勝争いしたりすればノッていくんだろうけど…そうはいかないからマインドが低下する」。

 通算32勝の永久シードプレイヤーも、年を重ねるにつれレギュラーツアーでの苦戦を避けられなくなった。「中日クラウンズ」以来4日間を戦っていない今年の成績は、すべてのシニア選手がいつかぶち当たる“壁”を表しているのかもしれない。「でもね。」尾崎は続ける。

 「今は残り少ない頑張れる何年間だと思うから。完全燃焼みたいな形で終わりたいというのがあるから、やれるんだよ」。58歳。尾崎三兄弟の末弟として注目を集め続け、日本、アメリカと全力で戦ってきた体はいつハードスケジュールに悲鳴をあげるかわからない。だからこそ輝かしいキャリアの締めくくりに、この数年間で燃え尽きたいというのが偽らざる本音だ。

 「ショット的には最近が今年に入って最高の状態。明日も気持ちを前向きにやりたい」。まだ終わらせない。消えることのない勝負師の炎を目に灯して、練習場への道のりを急いだ。

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