<センチュリー21レディスゴルフトーナメント 最終日◇27日◇伊豆大仁カントリークラブ(6,531ヤード・パー72)>

 早朝から吹きつけた強風が逆転への追い風となった。新規トーナメント「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」の最終日。9アンダー単独2位から出たイ・ボミ(韓国)がスコアを11アンダーまで伸ばし、逆転で大会初代女王の座をつかんだ。

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 3打差以内に8人の選手がひしめく混戦となった最終日。この日は最高風速8.0メートルの強い風が朝からコースに吹きつけ、遅い時間にスタートした選手の多くがスコアメイクに苦戦を強いられた。

 しかし、最終組でスタートしたボミは1番ホールからバーディ発進を決めると、4番、6番とさらに2つのバーディを奪取。この時点でトータル12アンダーまでスコアを伸ばし、同組でラウンドするウェイ・ユンジェ(台湾)と並ぶ首位タイに浮上した。その後、前半の8番ホールでボギーを喫したボミだが、このホールでユンジェがまさかのトリプルボギー。スコアを落としたものの、単独首位に浮上することに成功してサンデーバックナインのプレーに入った。

 ボミがバックナインに向かった頃には、さらに風が強さを増していたが、ボミは12番ホールでバーディを奪うことに成功。その後、バーディを奪うことは出来なかったが、ボギーを17番の1つに抑えたボミはトータル11アンダーでホールアウト。中盤以降は首位の座を譲らない磐石のゴルフで今季2度目の栄冠を手にした。

 プレッシャーのかかる最終組の中で唯一スコアを伸ばして逆転優勝をつかんだボミ。その原動力となったのは、今週から投入した2つの“新兵器”だった。1つ目はロフト48度のウェッジ。これはセカンドで短い番手を持つことが多くなることを考慮したもので、今週は19度のユーティリティをバッグから抜いて、このウェッジを投入。今週はこのクラブを用いて多くのバーディを奪取しており、この日も1番ホールのサードショットで使用して、最初のバーディを呼び込んだ。

 そして、2つ目がダンロップスポーツのニューボール。これは今週から国内女子ツアーに支給されたもので、ボミいわく「アゲンストに強いボール」。開幕前日24日(木)の練習ラウンドで初めてこのボールを使用したボミは、そのままテストも兼ねて本戦での使用を決意。リスクの伴う選択ではあったが、今大会では強風を攻略する武器として大いに力を発揮した。

 ちなみにこのニューボールは、国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で2年ぶりのツアー優勝を挙げた石川遼も使用。ボミと同じく練習ラウンドで初めて使用したものをそのまま実戦投入した形だが、結果はいずれも優勝。詳細については未発表だが、今後大きな注目を集めそうだ。

 尚、今回の優勝による賞金ランキングの変動はなかったが、ボミは1位アン・ソンジュ(韓国)との差を約720万円まで詰めることに成功。ボミが今季の目標に掲げる“賞金女王”獲得に向けて、大きく前進した。

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