<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇17日◇軽井沢72ゴルフ 北コース(6.555ヤード・パー72)>

 長野県にある軽井沢72ゴルフ 北コースを舞台に開催された国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日。単独首位からスタートしたイ・ボミ(韓国)が大山志保、菊地絵理香とのプレーオフを制し、今季3勝目を挙げた。

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 2打差の単独首位からスタートしたボミだが、まさかのボギースタート。同組の大山がバーディを獲ったため、1番ホールで早くも並ばれてしまう。「自分が2位だと思って」とスコアを意識せずプレーしたが、4番からは「(スロープレーによる)イエローカードが出るか心配だったので」とプレー間は走ってのラウンド。そのリズムが合わず「ペースが狂った」となかなかバーディを奪えないボミ。そして9番でサードショット抜けグリーンを捉えられず。しかしこのアプローチを1メートルに寄せ、「よく拾えた」とパーをセーブ。前半スコアを伸ばした首位・大山と2打差でフロントナインを終えた。

 前半プレー中には清水キャディと「大崩れしなければバックナインで勝負できる」と話していたボミ。とその言葉通り、10番でバーディを奪うと、13番、15番でもバーディを重ね、首位につけていた大山と菊地と並ぶ。しかしそこからバーディが奪えず、3人が首位で並んだまま迎えた最終18番。フェアウェイからのセカンドショットは、清水キャディと協議し「絶対ボギーは叩けないし、ボミはプレーオフ強いから」とピンを狙わずグリーン真ん中を狙う安全策を選択。きっちりこのホールをパーセーブし、作戦通りに大山、菊地と共にプレーオフに持ち込んだ。
 
 「プレーオフになって緊張しました」と終了後のインタビューでは答えたが、18番のティに向かうカートでは笑顔を見せるなど、少なくとも表面上は落ち着いて見えたボミ。ティショットをフェアウェイの真ん中につけると、今度は正規のラウンドとは違い“安全策ではなくピンを狙って”、ピン横3メートルにつける。菊地がカラーからの3打目、大山がバーディパットを外したのを見てから、最後のパッティングをねじ込みガッツポーズ。「センチュリー21レディス」に続く今季3勝目を挙げた。

 この勝利で生涯獲得賞金が3億円突破。86試合目での突破は、88試合の上田桃子を抜き、55試合のアン・ソンジュ、57試合の宮里藍に次ぐ歴代3位での記録となる。この記録にボミは「すごく嬉しいです」としながらも、「賞金よりも、私は韓国人なのに日本の方たちがたくさん応援してくれることのほうが嬉しいです」と日本のファンに感謝を述べた。「どこに行っても“ボミちゃん”と言われるようになったので、私を知ってくれている人も増えたなと思います」。日本に来て4年、この日もたくさんのギャラリーがボミの組に付くなどボミの人気は衰えるところを知らない。

 そして賞金ランクもトップになり、目標の賞金女王も見えてきた。本人も意識しており、後半終わってスコアを見たときに、賞金ランク1位のアン・ソンジュ(韓国)が4位タイまであがってるのを見て、「もっと頑張らないと」と自分を奮い立たせたという。だがボミ曰く「賞金ランク1位は緊張とかがありキープ難しい」。そこで常に変動する賞金ランクではなく、賞金女王の目安である“5勝”を目指し、まずはあと2勝を何が何でも掴みに行く構えだ。

 8月21日に誕生日を迎えるボミは今週が25歳としては最後の試合。それをきっちり勝利し、自らへのバースデープレゼントとした。スピーチでは「まだ若いから、これからも応援お願いします(笑)」とおどけたボミ。人気と実力を兼ね備える“スマイルキャンディー”は、26歳になっても勝ち続けるだろう。

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