<ファンケルクラシック 初日◇22日◇裾野カンツリー倶楽部(6,911ヤード・パー72)>

 日本プロゴルフ協会(PGA)現会長がプレーで魅せた。国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の初日。レギュラーツアー30勝を誇る永久シード選手であり、今年2月からPGA会長に就任した倉本昌弘が1イーグル・4バーディ・4ボギーの“70”をマーク。首位と1打差の5位タイにつけた。

国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の初日の結果はリーダーボードでチェック!
 好調なスタートとは裏腹にこの日の倉本のプレーには常に不安が付きまとった。それもそのはずで、PGA会長に就任した倉本はコースをラウンドすることがあっても、練習場で打ち込みを行うことなど皆無。つまり、練習量ゼロの状態で、この日のラウンドに臨んでいたのだ。

 「自信ないから大きいクラブを持って、グリーンオーバーして…その繰り返しですよ」。スイングへの不安、そしてそれをカバーしきれないショートゲーム。この日のプレーでは3番ホールでバーディを先行させたが、続く4番ホールをすぐさまボギーとすると、さらに8番でもボギー。この時点で1オーバーまでスコアを落としてしまった。

 しかし、国内で30もの勝ち星を積み重ねてきたレジェンドはバックナインで底力を発揮。10番パー5でセカンドショットをグリーン奥まで運んで楽々バーディとすると、続く11番、12番でも立て続けにアイアンショットをピンに絡めて3連続バーディを奪取。コース内に吹きつけた強風の前に多くの選手が伸び悩む中、リーダーボードを駆け上がり、上位に名前を連ねた。

 その後は、14番、17番をボギーとして再びイーブンパーに後退した倉本だが、最終18番パー5では213ヤード打ち下ろしのセカンドショットをグリーン右カラーにオン。ここから5メートルの距離をパターで沈めた倉本は力強くコブシを握り締めてガッツポーズ。会場に詰めかけたギャラリーを沸かす圧巻のイーグルフィニッシュで初日のプレーを締めた。

 スイングに対する不安を常に抱きながら、探り探りプレーを続けてきた倉本だが、結果としては2アンダー5位タイの好発進。ラウンド後のインタビューでは「相対的に良いゴルフができました。やってないわりに上出来だね」とこの日のプレーに満足感を漂わせた。

 倉本はPGA会長に就任して以来、「新生PGA」をスローガンに掲げて精力的に改革を進めてきた。そのため、「自分のゴルフは二の次」と会長としての職務を何より優先してきたが、PGA会長としてシニアツアーで優勝インタビューを受けることもまた、倉本が抱く大きな野望。PGAの改革をアピールし、自身の野望を叶えるためにも明日はきっちりとスコアを伸ばしたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>