<ファンケルクラシック 2日目◇23日◇裾野カンツリー倶楽部(6,911ヤード・パー72)>

 打倒・室田淳に燃える54歳が得意コースで急浮上を果たした。国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の2日目。1オーバー21位タイから出た高見和宏が6バーディ・1ボギーの“67”をマーク。トータルスコアを4アンダーまで伸ばし、一気に首位タイに浮上した。

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 今季の高見はシニアツアー5試合に出場してトップ10フィニッシュはわずかに1回。賞金ランキングも40位と低迷している。その大きな要因となったのが、昨年の「日本シニアオープン」時に負った左肩の怪我だ。医師からは手術の必要はないと診断され、オフの間にリハビリを重ねて治療してきたが、現在も痛みが残っている状態だという。

 「左肩を負傷してからは、精神的にも肉体的にも上手くいかなかった」。思うように動かない身体、そしてどんどん落ちていく飛距離。普段、練習ラウンドを共にする室田淳や加瀬秀樹にドライバーで40ヤード置いていかれることもあったという。かつては“ジャンボ軍団”の1人で飛ばし屋として鳴らした高見だけにその苦しみは想像に難くない。

 しかし、そんな中でも高見があきらめずに復調への道を歩めたのは室田の存在が大きい。この日のインタビューでも、「室田さんならバーディ獲ってる」「それでも、室田さんなら決めてる」と高見の口からは度々室田の名前が飛び出した。

 「昨年の印象が強烈で…全部1位でしたよね」。昨年の室田は圧倒的な成績でシニアツアー賞金王を獲得し、平均ストロークなどあらゆる成績で1位に君臨した。唯一、バーディ数のカテゴリでは4位となっているが、上の3選手よりも出場試合数が3試合少ないことを考えれば、やはり驚異的。「近くにすごい人がいて、ありがたい」と高見は話した。

 一方で、自身のゴルフが復調してきて室田に対する対抗心が芽生えているのも確かだ。8月2日から開催された「マルハンカップ 太平洋クラブ シニア」で高見は9位タイに入り、今季初のトップ10フィニッシュを果たしたが、同大会での室田の順位は15位タイ。「ダメって言いつつ15位タイに入る室田さんはすごいと思ったんですけど、内心は“1つ勝った”って感じで。室田さんに勝ったのは嬉しかったですね」と密かに抱いていた思いを明かした。

 「明日は室田さんと一緒に回りたいですね」と直接対決を望んだ高見。しかし、結果としては同じトータル4アンダーに並びはしたが、最終組に入った高見に対して、室田はその1つ前。残念ながら、直接対決での優勝争いは実現しなかったが、果たして、今大会の優勝争いはどのような結末となるのか。

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