<CAT Ladies 2日目◇23日◇大箱根カントリークラブ(6,701ヤード・パー73)>

 神奈川県にある大箱根カントリークラブを舞台に開催された国内女子ツアー「CAT Ladies」最終日。単独2位からスタートした上田桃子が、3打差を逆転し3年ぶりのツアー優勝を果たした。

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 「緊張は無かった。とにかく追いつくしかない」と同じ最終組で回る首位の森田理香子と3打差でスタートした上田。出だしの1番パー5は共に2オン2パットのバーディ発進。次の2番では首位の森田がボギーを叩き1つ落とすと、3番、4番で上田が連続バーディを奪い一気に追いついた。しかしそこからはバーディ、ボギーで伸ばせず、5番でバーディを奪った森田に1打リードを許し前半を折り返した。

 後半に入り10番でいきなり森田がボギーを叩き同スコアに。しかし上田もショットの調子が落ち攻めきれない。それでも「後半はチャンスが少なくなるだろうと思ってたらその通りになって、逆にわくわくした」と。すると12番で後半唯一のバーディを奪い、森田を抜き単独首位に躍り出た。

 そして1打差で迎えた16番。パーオンしチャンスにつけるもバーディパットはカップの横をすり抜け、するすると奥に行ってしまう。しかし「パッティングはショートだけはさせたくなかったので想定内。」と気持ちを切らさず返しのパーパットをきっちり沈めた。その後上田はスコアを伸ばせなかったが、森田も伸ばせず1打差で逃げ切った。

「“勝てる”と思って最後までプレーした」と最高の笑顔で左手を掲げた上田。しかしこの勝利に3年がかかった。「優勝のチャンスも少なかった」とその3年を振り返った。優勝した選手を見るたびに「早く勝ちたいな。アメリカに行って本当に良かったのかな」という気持ちに苛まれた。自分に無いものを補うため、常に何かを求めた。これじゃダメだと思って練習量を増やし、質も向上させたが「足元が見えていなかった」と自分のゴルフを見失った。

 そして今季から国内女子ツアーに専念。しかし「一番勝ちたかった」という地元開催の「KKT杯バンテリンレディスオープン」ではまさかの予選落ち。その時「一度勝負を捨てて、自分のゴルフを固めようと思った」と結果に拘らず、最悪を想定するゴルフに切り替えた。それは上田にとってストレスの溜まるゴルフだったが、ゴルフの幅が確実に広がった。今日も「途中で追いつかれるのは想定内だった」と苦しい状況も想定内に収め対応、冷静さを失わずにプレーすることができた。

 そうしてゴルフの幅を広げ3年ぶりの勝利を掴んだ上田。そんな上田がが掲げる目標は年間最多優勝。3年ぶりの勝利にも「自分の中でこれで終わりじゃないし、安心する気持ちは無い」と新たなスタートラインであることを強調した。不動裕理の持つ年間10勝を超えるために、進化した上田はさらに先を見据えている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>