9月12日(金)から全く新しい形の競技がスタートする。それはネスレ日本が主催する「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」。賞金ランキング上位につける選手の中から選ばれた32選手が招待されるマッチプレー競技で、静岡県にある葛城ゴルフ倶楽部山名コースが舞台となる。

【みんなの意見】新しいカタチを目指すネスレ日本マッチプレー どんなことを期待しますか?
 優勝賞金は国内ツアー最高額と並ぶ4000万円。副賞として海外挑戦を支援するグローバルチャレンジサポートとして1000万円が用意されていることを考えれば、その総額は5000万円となり、国内最高規模の大会と言っても良いだろう。さらに優勝者には欧州ツアー「ハッサンII世トロフィ」の出場権も付与され、あらゆる意味で規格外の大会となっている。

 そんな中で大きな特徴となるのは今大会が国内ツアーに組み込まれない“ツアー外競技”だということだろう。これはネスレ日本の高岡浩三CEOが既存のルールに縛られない大会運営を目指したことが発端となっている。そのため、大会については賛否両論が渦巻いているが、私個人の意見を言えばこの大会には“日本のマスターズ”になってほしいと考えている。

 そもそも、この大会は海外メジャー「マスターズ」と重なる部分が多い。「マスターズ」は元々マスターズ委員会が独自に行った“ツアー外競技”だった。招待されるのは委員会が選んだ世界の“マスター”たち。これは32人の招待選手が出場する今大会と非常に似ている。

 しかしそんな始まり方でも、継続して開催する中で「マスターズ」は4大メジャーの1つに数えられるようになった。そして、他のメジャーと違い現在でもマスターズ委員会が主導して大会運営を行っている。これこそ今大会の目指すべき道だろう。

 もちろん、ある意味では“閉じられた大会”とも言えるので、大会について否定的な意見が出ていることも確かだ。しかし、現在の「マスターズ」を見ればわかるように、スタートが“ツアー外競技”であっても、継続することでツアーに組み込まれることもあるだろうし、世界ランキングポイントが付与されることにもなる。

 そういう意味で、まず継続することが最も重要だ。1度や2度の開催で終わってしまっては、新しい形の大会を企画した意味がない。最低でも5年、いや10年と続くなら、日本が生んだ“マスターズ”となることも十分に可能だろう。そうなれば、日本ツアーに新たな息吹をもたらすことになるし、非常に素晴らしいことだと思う。

 ただ少しだけ提言するなら、少し門戸を開く意味でオープンクォリファイを開催するべきだ。今大会には海外への挑戦を支援したいという願いもあるので、シードを持たない若手選手にチャンスを与える意味でも予選会を設置する必要があるだろう。

文 タケ小山(プロゴルファー、ゴルフ解説者)

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