<片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 2日目◇13日◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(7,048ヤード・パー72)>

 国内では11年ぶりとなるマッチプレー競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」の2日目。1回戦で岩田寛に勝利した松村道央はこの日も、2回戦で大堀裕次郎、3回戦で小田孔明を撃破。安定感のあるショットを武器にベスト4進出を決めた。

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 片山晋呉、石川遼、小田孔明など大会の顔となる選手が集結した激戦ブロックを勝ち抜いたのは松村道央だった。松村は2回戦で前日、大会ホストの片山に勝利した大堀と激突。試合はエキストラホールに突入する死闘となったが、19番ホール(※10番ホール使用)でバーディを奪った松村が勝利。3回戦で国内ツアー賞金ランキング1位の小田孔明と対戦することになった。

 「最初の18ホールは完璧なゴルフでしたが、後半の18ホールは気温が上がって体力勝負になりましたね」。今大会2日目は勝ち上がると18ホールのマッチプレー競技を2度行うことになる。まだまだ気温の上がるこの時期ではまさに“体力勝負”となるのだが、松村は「少しだけ辛抱できた」と粘り強くプレー。「もうバテました…」と話した小田を尻目に着実にアップを奪って、松村が3&2で勝利。強豪選手を次々に撃破して、最終日へと駒を進めた。

 安定感のあるショットを武器に着実にトーナメントを勝ち進んでいる松村。ショットの安定感を生んでいるのは最近取り組んでいるスイングの修正で、松村いわく「昔のスイングに戻ったイメージ」だという。

 松村は3月の「インドネシアPGA選手権」で早々に今季初勝利。しかし、舞台を国内に移してからのは1度もトップ10に入れずに苦しんでいた。「“優勝する”感じではなかったんです…」。好調にシーズンインしたかに見えたが、その実、スイングに対する漠然とした不安を抱えたままプレーしていたのだ。そのため、シーズン途中ではあるが、以前から指導を仰いでいるプロにスイングをチェックしてもらい、スイングの修正に着手した。

 松村によれば、大きな改善点は“アドレス”で、以前に持ち球としていたフェードボールを取り戻すために徹底した打ち込みを行ってきた。修正は順調に進んでいて、今は好調だった頃のスイングでフックとフェード両方の球筋をコントロールできているという。ある意味ではスイング修正というよりもスイング回帰となるのだが、その甲斐あって、「“優勝できる”フィーリングが徐々に出てきています」とメンタル的にも充実してきている。

 そんな松村が見つめるのは海外ツアーへの挑戦だ。今大会では優勝副賞として欧州ツアー「ハッサンII世トロフィ」の出場権とグローバルチャレンジサポート1000万円がかけられているが、松村はそれよりもさらに先、米国男子ツアーへの挑戦を心に期している。「アジアとかヨーロッパは考えていません。USPGAツアーにチャレンジしたいです」。今大会のテーマは“勝者よ、世界への扉を開け”。大会初代王者となって、世界に挑戦する第一歩を踏み出すことが出来るか。

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