<ANAオープン 初日◇18日◇札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

 輪厚をおおった黒い雲が大粒の雨を落とすと、たちまちコースを雨水がおおった。ANAオープンの初日は6時50分に競技をスタートするも、8時10分にコースコンディション不良のため1時間30分の中断を余儀なくされた。

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 だが、この中断を恵みの雨として浮上を果たした選手もいる。7アンダーで首位タイに立った小池一平は13番グリーンで中断の連絡を聞いた。3ホールを消化して1オーバー。組全体が悪い流れに沈んでいた中だった。中断中は「コーヒーを飲んで体をあっためていました」とリラックス。すると、仕切り直しの13番、14番と連続バーディを奪うなど途端にパットのタッチが合いだして急浮上を果たした。

 第1組で1番からスタートしていた富村真治は6番で中断。そこまでは1オーバーとこちらもスコアを落としていたが、中断明けからは6つのバーディを積み重ねて首位と2打差の暫定7位タイに浮上した。

 富村には中断に苦い記憶もある。KBCオーガスタでは初日を5位タイで滑り出すも第2ラウンド雨で中断後に気持ちを切らして急降下。「フジサンケイクラシック」でも中断を挟んだ最終ラウンドに上がり6ホールで6つスコアを落とす屈辱を経験した。

 だが、この日は違った。中断直前の5番ではティショットを右の池ギリギリに入れるも、果敢にウォーターショットにチャレンジ。「練習でもやったことないけど、流れも悪いし行くか、と。そうしたら50ヤードくらい飛んでバーディを獲れた。あれがキーポイントになりました」。ウォーターショットで高ぶった気持ちも中断で一旦リセット。そこからはフラットな気持ちでバーディを積み重ねた。

 自然との闘いでもあるゴルフ。誰も予想はできない雨の中断も競技の一部だ。それだけに、運、不運は誰にも平等。中断のアクシデントが味方になることだって、きっとある。

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