<ANAオープン 2日目◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

 ホールアウトした谷原秀人が浮かない表情で引き揚げてくる。この日4つ伸ばしトータル10アンダーは単独のトーナメントリーダー。にもかかわらず報道陣の前に現れるや「俺はいいですよ」と苦笑いだ。

首位の谷原秀人の第2ラウンドはフォトギャラリーで!
 実はこの日はKBCオーガスタから痛めている首の故障から派生した右肩甲骨付近の痛みを抱えてのラウンド。朝から針治療を施して何とかティオフしたものの「4ホール回ってみてやめようかとか、ハーフは回って見ようかとか」。棄権するタイミングを見計らいながらのラウンドだった。飛距離も通常より15ヤードほどダウン。番手にすると1.5番手落としてのクラブ選択に、専属キャディも「女子プロっすね。番手が」。

 セッティングも痛みに対応するために全クラブの重量を10グラムほど軽くして振り切れるように調整。ドライバーのヘッドには「弾きがいいし飛んでいる」と好感触を得ているHONMAの新モデルTW727を採用し、飛距離ダウンを軽減はしているものの、本来のショットとは程遠い内容で18ホールを終えた。

 それでも、「あんまり振らない分曲がらないし、全部のショットがグリーンに乗ればいいやと思ってやっている」とこの日は脱力が奏功。目まぐるしく変わる天候に多くの選手が苦戦する中「パターは転がすだけだから大丈夫」とここ2年連続平均パット1位と得意としているグリーン上でスコアメイクした。

 しかし、右肩甲骨まわりの痛みに変わりはなく、トーナメントリーダーながら決勝ラウンド前の棄権も引き続き視野に入れている。マッサージに整体治療と懸命のケアを続けているが「明日は朝練習場で決めます」。トーナメントリーダーの決勝ラウンドでの棄権は異例。最後に大学後輩の藤本佳則に「三味線(とぼけている)でしょ?」と突っ込まれていたことを聞いて「あのやろー。明日しごいてやる」とわずかながら心に火が入ったのが救いではある。

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