<ANAオープン 3日目◇20日◇札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

 2番から圧巻の6連続バーディ。2012年大会チャンピオンの藤田寛之がこの日ベストスコアタイとなる“63”を叩きだしてトータル11アンダーフィニッシュ。9つ伸ばす猛スパートで2打差の7位タイにムーブアップを果たした。

藤田寛之の3日目のプレーをフォトギャラリーで振り返る!
 INスタートの第1組。いわゆる“裏街道”からの鮮やかなチャージだ。14番で1.5メートルにつけてバーディを先行させると、続く15番もバーディ。そして、17番パー5ではアプローチをミスして6メートルのパットを残すも、これをねじ込んだ。「17番で入ったのが一つのポイントだった」。

 ハーフターン直後の1番はこの日唯一とも言えるティショットのミスでボギーを叩くも、2番では6メートルを沈めて取り返すと、3番、4番、5番、6番…「入りだしたら止まらない。かっぱえびせんパットですね」とニンマリ。こうなるとやめられない止まらない。7番ではセカンドをグリーン奥に外すも、20ヤード近いアプローチを直接放り込んで6連続バーディとした。

 石川遼と回った初日、2日目はショット、パット共にバラバラで足踏みを続けたが、突如噛みあった歯車。その要因はパッティングの復調だ。今大会前は左に引っ掛けるミスが目立ち、「アプリで映像を撮って確認するとフォローでフェースが閉じていた」とその修正に取り組んでいる真っ最中だった。

 しかし、あまりの不調に前日は原点回帰。「昨日はティでゲートを作ってそこにボールを通すいつもの練習に戻した。ストロークよりも出球を作っていく感じ」。すると、本来のパット巧者ぶりを取り戻し、2年前に制したアンジュレーションの大きい輪厚のグリーンを完全攻略した。

 春先から痛めている左肩痛はまだ癒えずラウンド後はアイシングをする日々。「痛みはかなり強い。キャディと話して昨日は練習も控えました。僕はやりたくないけど月曜には注射をする予定になっているくらい」。それでも、左肩に負担の少ないスイングを追求するうちに、スイング次第では痛みも軽減できることも実感した。45歳。体の不安とも付き合っていくしかないことは藤田自身が一番よくわかっている。

 「今年の自分のゴルフは今回の北海道の天気みたいに、晴れたり雨が降ったり不安定な要素が多い」。この日の爆発とは裏腹に不安要素も多い。明日は、不安通りの晴れのち雨となるのか。それとも…。

<ゴルフ情報ALBA.Net>