<つるやオープン 3日目◇26日◇山の原ゴルフクラブ山の原コース(6,804ヤード・パー71)>

 首位タイからスタートした重永亜斗夢が4バーディ・1ボギーの“68”で回り、トータル11アンダーでフィニッシュ。昨年QT1位の権利で今シーズンの出場権を得た25歳がツアー初優勝に王手をかけた。

重永亜斗夢、首位タイで決勝へ「QTには戻りたくない」
 「でかいですね。この3日目のプレーは」。3つ伸ばしたムービングサタデーに納得の表情を浮かべた。同組の片山晋呉のプレーに「技術が違う。僕自身晋呉さんのスイングイメージをしていたこともあったので、勉強になる部分があると思った」とくぎ付けになる一方で、「経験したいのは最終日最終組。どうせここにいるならいきたい」と好位置をモチベーションに変換。「ラフに入ったら最悪ボギーをとれるように。ダボだけは打たない」と気持ちをコントロールして、初の最終日最終組を実現させた。

 亜斗夢という名前とは裏腹に、国に難病指定されている潰瘍性大腸炎を患う体は60キロを切る痩身。それでも、迷いのないゴルフを見せた25歳に片山も「QTからきたということもあって、思いっきりやっている。自分の20代の頃を見ているようだね。すごい良いゲームをしていた」と称賛した。ホールアウト後は列を作った約50人のファンにサインをするなど、名前と共に早くも認知度も高まっている。

 単独首位で初優勝王手も、すぐ下には藤田寛之、片山と歴代賞金王が控えている。明日は「嫁さんが大ファン」という藤田と同組となるが、勝つ自信はきっぱり「ないです」。それでも、「明日はもう後戻りはできない。1ホール1ホール大事に、かつ自分のゴルフをしたい」と覚悟は決めた。アトムの“十万馬力”は前だけを目指して突き進む。

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