<中日クラウンズ 最終日◇4日◇名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース(6,545ヤード・パー70)>

 国内男子ツアー序盤戦の大一番「中日クラウンズ」の最終日。単独首位から出た韓国のキム・ヒョンソンがこの日3バーディ・1ボギーの“68”をマーク。スコアを2つ伸ばしトータル11アンダーで逃げ切り今季初優勝を挙げた。ツアー通算ではこれが3勝目。

遼は5位タイで終戦「次は米ツアーで優勝争いを」
 韓国では最近、旅客船セウォル号の沈没事故など痛ましい事故が続いている。行方不明者たちが“無事に帰って来て欲しい”という願いを込め黄色いリボンを身につける運動が盛んになっているが、キムは「本当はリボンをつけたかったのですが、探しても無かった」、この日は黄色いウエアを着てラウンド。

 「韓国の空気は重たい。少しでもいいニュースを届けたい」と懸命にプレーしたキム。風が舞い、本来の姿を取り戻した和合でなんどもピンチに見舞われるが神がかり的なパットを決め、「今日はヒョンソンの日」と同組の石川遼に言われるほど驚異的な粘りを発揮した。

 「信じられない。何かあると思う」と会見では何度も首をふったキム。母国を勇気づけたいという真摯な気持ちが、ゴルフの神様に届いたのかもしれない。

 昨年の賞金ランクは2位。今季は「賞金王が目標。世界ランキングでは50位以内に入りメジャーやWGCに出たい」とさらに上を目指している。今年の初め、「ソニーオープン」と「キャデラック選手権」に出場。メジャー覇者を見ても「そんなに差はない」と感じ自らのプレーに自信を深めたという。賞金王を獲り、さらには米国へ。この優勝で目標に1歩確実に近づいた。

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