<中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 最終日◇25日◇中京ゴルフ倶楽部石野コース(6,459ヤード・パー72)>

 国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の最終日。トータル6アンダー単独首位からスタートしたアン・ソンジュ(韓国)が4バーディ・2ボギーの“70”をマーク。トータルスコアを8アンダーまで伸ばし、2位以下に3打差をつける圧勝で今季2勝目を達成。また、横峯さくらの149試合を大きく上回る史上最速108試合目での獲得賞金5億円突破を果たした。

LIVE PHOTOでアン・ソンジュのプレーを振り返る!!
 アマチュアの堀琴音、金・ナリ(韓国)と共に最終組でスタートしたアンは1番パー4でいきなりボギー。その後、6ホール連続でパーを並べるなど、中々スコアを伸ばすことができなかった。その間、アンが序盤からつまづいたためか、試合は2打差以内に常に10人前後の選手がひしめく大混戦の様相を呈していた。

 そんな中、アンにとっての流れが変わり始めたのが9番ホール。アンはこのホール、短いパーパットを外してボギーとしたが、「そこから逆にチャンスが来たら絶対取ろうという気持ちになりました」とメンタル面で変化が現れた。そして続く10番で2メートルのパーパットを残すピンチをしのいだアンは、11番から連続バーディを奪取。この時点でフェービー・ヤオ(台湾)と並ぶ首位タイにカムバックした。

 連続バーディをきっかけにバックナインでは安定したプレーを披露したアン。16番ホールでこの日4つ目のバーディを奪ってスコアを8アンダーまで伸ばすと、対照的に首位の座を争ったヤオは17番ホールで痛恨のダブルボギー。アンが最終ホールを迎えた時には、2位以下に3打差をつける独走状態となっていた。そして、最終18番ホールを楽々パーとしたアンが今季2度目の栄冠を手中に収めた。

 今季のアンは、「ヤマハレディースオープン葛城」で初勝利を挙げたものの、最近では手首や首、腰を痛めるなどフィジカル面で不安を抱えていた。そのため、先週は「ほけんの窓口レディース」を欠場し、韓国に一時帰国。病院に通ったりと療養に努めてきた。

 今週も身体の調子を見ながら練習を重ねてきたアンだが、不幸中の幸いだったのは身体への負担を減らすためのスイング変更がすぐにアジャストしたことだ。内容としては、これまでのスイングよりもフラットな軌道に変更したとのことだが、その成功は今日の結果が物語っている。また、「スイングを変えて、ゴルフが楽しくなってきた」と話すなど、メンタル面での変化も今回の優勝につながった。

 一方、アンは最終組でラウンドした堀や勝みなみなど旋風を巻き起こしているアマチュア選手について、「アマチュア選手はすごく自信もあるし、若いから何も怖くない。予選を通過して、決勝ラウンドにビッグスコアを出せば優勝できるくらいレベルが高くなっている」とアマチュアゴルファー全体のレベルアップを説明。また、「今日、堀琴音選手と一緒にまわって、上手いなとは思ったんですけど、その中で負けちゃいけないなと思いました」とプロとしての本音も打ち明けた。

 「若い選手がレベルを上げてきているので、私ももっとレベルが高くならないといけないなと思います」今季の国内女子ツアーでは若いアマチュア選手たちが毎週のように活躍しているが、今後も2度のマネークイーンに輝いた実力者アンが立ちはだかることは間違いなさそうだ。

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