<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 初日◇5日◇ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(7,233ヤード・パー72)>

 “偶数年の鬼”がきた。2010年、2012年、ここまで隔年でこの「日本プロ日清カップ」を制してきた谷口徹が、4アンダーの単独首位と2014年大会制覇へ最高のスタートを切った。

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 INスタートのフィニッシングホールの9番。谷口の左ラフからのセカンドは芝の抵抗に負けてシャンク気味に右ラフへ入った。ダブルボギーもあるピンチ。しかし、約85ヤードの3打目でグリーンをとらえると、「ラインが見えたのできれいに入ってくれた」と上から約4メートルを執念のパーセーブ。会心の締めくくりにアッパーカット気味に握り拳を突き上げた。

 「今日はカンピューターが冴えていた」と、持ち味のパッティングが難コース攻略を後押ししたことは間違いない。だが、谷口は今週に入っての好調の要因にドライバーショットの復調を挙げる。「ドライバーを少し調整してもらったら良くなって、思いっきり振れるようになった」と先週頻発した左のミスへの恐怖心が減ったことで、飛距離も大幅にアップした。

 その象徴が18番パー5。フェアウェイ正面に横切る池までは300ヤード近く打たなければ届かないためドライバーを選択したが、会心の当たりが池ポチャ。「同組の小平(智)がスプーンで打って全然飛んでなかったから打ったらエグい球が出て余裕で池に飛び込んでた」とまさかの“飛び過ぎ”でハザードにつかまり、思わず苦笑いだ。

 それでも、その池ポチャからパーで切り抜けると、ハーフターン直後の1番パー5では「小平に見せてやろうと思って、バチーンやったりました」と2オンに成功してイーグルを奪って見せた。「ストレスが無いようにフェアウェイをキープしていけば、そこまで難しく感じなかった。小平君を見てるとああいうことをしちゃいけないなと勉強になりましたよ」とライバル?への口撃も滑らかに、堂々の単独首位でフィニッシュを決めた。

 次週には予選会で出場を決めた、米国男子メジャー「全米オープン」が控えている。大一番に向けて調子を上げていく意味でも、今週の戦いは重要なものと位置付けている。「来週は松山(英樹)に練習ラウンドを頼まないとと思って。メジャーチャンピオンになったらもう回ってもらえないかもしれないしね」。終わらない独演会はこの人の優勝への助走タイムだ。

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