<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 最終日◇8日◇ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(7,233ヤード・パー72)>

 設計者のロバート・トレント・ジョーンズJrいわく、「池に沿って右へドッグレッグするパー5は2打で池越えになるので、ペブルビーチの18番よりタフ」。ゴールデンバレーGCのフィニッシングホールは、国内最高コースレート77.4にふさわしい景観と難易度を誇っている。

“新・世界基準”だから見えた国内選手のレベルアップ
 この日のピンポジションは池側のエッジから5ヤード、手前エッジから6ヤード。約240ヤード先からイーグルチャンスを狙うなら、池に向かって勇気を持って打ち出していかなければご褒美はもらえない。この日も18番パー5で多くのドラマが生まれた。

 その中で“ある意味”最終組よりも大ギャラリーの注目を集めた選手がいる。藤田寛之、宮本勝昌と同組でプレーした韓国のI・H・ホが、18番で“14”の大たたき。ホはティショットで右のラフに入れると、強引にグリーンを狙ったセカンドショットが池ポチャ。これが悪夢の始まりだった。

 ドロップして放った4打目、6打目、8打目、10打目…水しぶきとともにギャラリーのため息が響くこと5回。12打目でようやく花道左のラフまで持ってきたものの、グリーンオンに13打を要しこのホールだけで9オーバー。2日目には“66”を叩きだす爆発力を見せたホは、首を横に振りながら無言でクラブハウスに消えた。

 プロならばセカンドで届く距離だけに、無理をしてでも2オンイーグルを狙いたくなるシチュエーション。それこそが、倉本昌弘会長の目指した世界基準のセッティングだ。ただいたずらに距離を伸ばせばそもそも狙う選手がいなくなり、エキサイティングなホールはたちまち平凡なホールに変わる。

 簡単になりすぎず、難しくなりすぎず、好ショットには最高の結果を。国内最難関ゴールデンバレーには、最終ホール1つとっても選手の技量を問う明確な意図が込められていた。

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