<スターツシニアゴルフトーナメント 最終日◇15日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(6,936ヤード・パー72)>

 茨城県笠間市にあるスターツ笠間ゴルフ倶楽部で行われた日本男子シニアツアー「スターツシニアゴルフトーナメント」。大会最終日、首位からスタートした池内信治が混戦を制し、シニアツアー2勝目を挙げた。

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 「昨日までのいい流れに乗っていけたらいいなぁ」という気持ちでスタートした池内。トップからのスタートとなったが優勝を意識せず、「どうせ下が上がってくるだろうから自分は1つでも行けるように頑張ろう」とコースに入った。

 そんな池内だったが今日は昨日までと打って変わりショットがまったくピンに絡まず、チャンスが作れない。途中から「今日は全部パーでいけたらいいかなと思った」と言うように、フロントナインはバーディを1つも奪えずスコアカードどおりの数字を並べた。

 後半に入ってもパーで凌ぐ展開は続くが、何とか耐えて迎えた15番で5メートルのパットが決まり、待望のこの日初バーディを奪取。続く16番でも10メートルのパットを沈め、連続バーディを奪った。

 この連続バーディで勢いに乗りかけた矢先の17番で痛恨のボギーを叩く。しかしこのボギーが池内を開き直させる。2位の室田淳と1打差で迎えた18番ロングホールのティショット「自分に喝を入れるつもりで思いっきり振った」という打球はきっちりフェアウェイを捉えると、「目標だけ定めて。悔いの無いように」とピンの見えない位置から放ったセカンドショットはグリーンを捉え、ピン左下5メートルに。そして「ここから優勝を意識した」という池内はイーグルパットを外すもピン50センチにピタリ。これを決めて優勝かと思ったところで、思わぬところから声が「池ちゃん、マーク!」。

 声の主は室田。「ここからがいい時間なんだから」という先輩の優しさに思わずマークし、これには池内も苦笑い。そんな室田はこのホールできっちりバーディを奪い外せばプレーオフというパットとなったが、これをきっちり決め、2010年のコマツ・オープン以来となるシニアツアー2勝目を最高の笑顔で飾った。

 「今日はまったくチャンスらしいチャンスが無かった。ピンにまったく絡まなかったね」と池内。それでも「自分の実力なんてこんなもんなんだから。イライラしても仕方ないよな」と落ち着いた精神状態で臨めていたことが奏功し、バーディは無かったものの、ノーボギーと崩れなかった。

 この日は19歳の息子、慧(けい)さんも来場。現在、群馬県にある白水ゴルフ倶楽部の研修生としてプロを目指しているという息子の前で父として最高の仕事をやってのけた「いいところを見せられて良かったな」。

 目標は2010年以来となる3ツアーズへの出場。「その為にもしっかり練習しないとダメですね」と謙虚に話す55歳は、愛する息子とともに最高の笑顔で会場を後にした。

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