<長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 事前情報◇2日◇ザ・ノースカントリーGC(7,050ヤード・パー71)>

 3日(木)に開幕する国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」に出場する石川遼。プロアマ大会に出場した2日(水)には今後のツアー参戦予定などが明かされたが、石川の次戦は意外にも8月7日(木)に開幕する米国男子メジャー「全米プロゴルフ選手権」。その間、約1ヶ月ものオープンウィークが設定されたことになる。

石川遼と松山英樹の歩みをフォトギャラリーでチェック!
 石川は先週26日(木)に帰国。そのまま北海道入りして合宿を張り、今日まで精力的に練習を重ねてきた。その主な内容はドライビングレンジでの打球練習。石川によれば、「新しいことに取り組むのではなく、今持っているスイングの良いものをいかに高い精度で出すか」を念頭に置いた練習で、朝の9時30分から夜の19時まで、徹底した打ち込みを行っているという。

 この合宿は大会後も継続する予定であり、そのために約1ヶ月という長いオープンウィークが設定されたのだ。しかし、シードを確定させたといっても、8月半ばにレギュラーシーズンの終わる米国男子ツアーにおいて、今はシーズン終盤の重要な時期。そんな時期にも関わらず、長期合宿の決断を下した石川の真意は何なのか?

 石川によれば、今季の米国男子ツアーを約半年戦ってくるの中で、「スイングがバラバラになりつつある」と感じていたという。好調なショートゲームで悪いショットをカバーして予選通過を果たしてはいたが、それは“その場しのぎのプレー”にすぎず、石川いわく「スケールの小さいゴルフ」。目標とする米ツアー優勝にはほど遠いものだった。

 「米ツアーで勝つために“ショット力”が大前提。英樹を含め優勝した選手はショット力がすごい」。ショートゲームはあくまでもスコアを守るためのもの、世界最高峰の舞台、米国男子ツアーで優勝するためには勝負どころでバーディをもぎ取る“ショット力”が重要になる。石川に欠けているものはまさにこれだった。

 そのため、石川は“ショット力”を徹底的に磨く時間を渇望するようになっていた。米ツアーで優勝するために、きっちりとスイングの基礎を固め、自身のベストスイングを高い精度で出せるようになる必要があったからだ。

 「来シーズン優勝するために、ここが勝負だと思う」。“ショット力”を磨くための合宿を今実施した背景には来シーズンでの米ツアー初優勝という思惑もある。プレーオフシリーズ終了後、すぐに新シーズンが開幕する米ツアーではオフの期間が極端に短くなる。そのため、シーズン終了後ではしっかりとした合宿期間を設けることができない。逆の言い方をすれば“今しかない”のだ。

 現在、合宿をスタートさせてわずか6日が過ぎたばかりだが、「スイング全体に安定感が出てきた」と経過は良好。清々しい表情で「自分のやりたいことがはっきり見えた」と話す石川からは、現在の自分に対する充実感が感じ取れた。悲願の米ツアー初優勝へ。石川の逆襲はこの北海道の地から始まる。

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